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因幡の白兎ゆかりの神社、鳥取県を代表する「白兎神社」

皆さんの住んでいる地域には、古くから伝わる昔話はあるでしょうか?

鶴の恩返し

日本は昔話の宝庫ですし、日本全国にたくさんの昔話、そして神話がありますよね。

似たような昔話が全国各地で形を変えて語り継がれていることもあれば、その地域特有の昔話や神話もあり、「この話といえばこの地域」っていうのが分かったりもしますね。

まあ、それが全国的に知られている話だと思いきや地元の人しか知らない、みたいなことも多いわけですけど。(笑)

注:イメージ画像(出典 Instagram)

私の地元・鳥取県にも、ある有名な神話が残っています。

…それが「因幡の白うさぎ」のお話。

内容は知らなくても、その言葉自体は、聞いたことはありますよね?鳥取では因幡の白うさぎをモチーフにしたキャラクターがいたり、商品があったり…

出雲のうさぎ像

もはや鳥取を代表する観光資源といいますか、重要な存在となっています。

これくらい全国的に有名な神話は他にないんじゃないか、と思って、鼻高々だったりもします。

まあ、鳥取というと神話が出てくるくらい、他に何もないというのもあるんですが…。そして、結局”島根”と間違えられるということも多いんですけどね。(笑)

鳥取の白兎神社

そして、鳥取には、そんな因幡の白うさぎ神話の舞台となったといわれる場所が明確に残っているのをご存知でしょうか?

神話や昔話というと、実際の場所などを含めてわからないことが多いというイメージがあると思うんですが…

参道(鳥取・白兎神社)

因幡の白うさぎに関しては、その場所が残っているというのも大きな特徴の1つですし、その場所は訪れることもできるんです。

私も20年以上鳥取に住んでいるんですが、先日友人に誘われて、実は初めてそこに行ってきたんですよね。

大鳥居(白兎神社・鳥取)

そんな、因幡の白うさぎ伝説の舞台となったといわれているのが「白兎神社」です。

…まさに!な名前ですよね。(笑)

白兎神社のうさぎ像

そもそも「因幡の白兎」については、名前は聞いたことはあるけどどんな話なのかよく知らない、という人も多いと思いますので、ここで少し解説を。

・・・

「因幡の白兎」というのは、古事記に出てくるお話。

兎と、その兎に関する物語のことで、「大国主の国づくり」という話の中の一説として出てくるお話です。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

簡単に言うと、大国主ら神様兄弟の一行が、噂の美女・八上比売に会うため出雲から因幡に向かう途中で出会った兎とのお話です。

兄弟たちは皮をはがれて傷を負った兎に意地悪をしたんですが、大国主だけは兎を助けてあげたといった内容のものです。

兎像

…ちなにに、兎がなぜそもそも傷を負っていたのかというと、ワニをだまして沖ノ島まで渡ろうとしたが、あと少しのところで嘘をばらしてしまい、報復にあったからなんですね。

その兎は、助けてくれた大国主が、ほかの兄弟を差し置いてその八上姫と結婚するだろうと予言し、見事的中させたといいます。

大国主と八上姫

お話自体はそれほど変哲のないものですが…

古事記に残されていたことから、”日本初のラブストーリー”とも言われています。

この他、国造りの物語(日本が生まれるお話)の一部でもあるということで、鳥取に伝わる神話として有名なんですね。

ちなみにですが、古事記に記載されている「いなば」が「因幡」だという保証はないのだそうですが、物語の流れ上、因幡の地域だと考えるのが妥当だろうと考えられているということです。

白兎神社(拝殿)

そんな因幡の白うさぎを主祭神として祀っているのが、今回紹介する「白兎神社」なんですね。

白兎神社

白兎神社は鳥取市にある神社で、因幡の白兎の伝説に関連する神社です。

白兔神(兎神)を主祭神としており、『古事記』に記された日本神話「因幡の白兎」の舞台として知られています。

※白兎神は皮膚病に霊験があるとされ、また、大国主神と八上比売の婚姻を取り持ったことから、縁結びの神としても信仰されています。

白兎神社の創建の由緒は不詳ですが、かつては兎の宮、大兎大明神、白兔大明神とも呼ばれていました。戦乱で消失した後、慶長年間に鹿野城主だった亀井茲矩により再興。

現在の本殿は明治時代に再建されたものとなっています。

また、白兎神社は、日本初のラブストーリーの発祥地として、2010年に「恋人の聖地」に認定されました。

創建時期などについては不詳ということですが戦乱の時代に一度は消失し、のちに戦国時代末期に再興されたのだといいます。

白兎神社の拝殿と本殿

説話で兎が皮をはがれていたことから、皮膚病に効く神社として知られ、また、大国主と八上姫の結婚を予言したことから、縁結びの神様としてもご利益があります。

2010年には全国106番目の「恋人の聖地」にも認定されたんだそうで…まさに鳥取を代表する神社ですね。

私が訪れたときにも結構たくさんの人がやってきていて、意外と若い人もちらほらいました。

白兎神社の御身洗池

神社の雰囲気は、なんと言いますか、公園っぽいです。入り口からしばらくは結構開かれた雰囲気で、立ち寄りやすい雰囲気んですね。

拝殿までの道のりには色々なモニュメントや縁起スポットもあってなかなか楽しいですよ。

鳥取・白兎神社(拝殿)

拝殿は周囲に少し気が植えられたりしていて囲まれている部分もありますが、やはり割と開放感がある感じがしました。

このポップさ、訪れやすそうな雰囲気も、恋人の聖地、縁結びの神様として人気な理由な気がします。

道の駅神話の里 白うさぎ

また、お隣には「道の駅神話の里 白うさぎ」という道の駅があり、こちらも神社併設のお土産店のような雰囲気でなかなか人気ですよ。

鳥取旅行、山陰旅行を考えている人は、是非一度白兎神社に来てみてほしいですし、因幡の白うさぎ関連のお土産やスポットなど、めぐってみるのも楽しいと思いますよ!

information
白兎神社HP
白兎神社【HP
参考:鳥取県鳥取市白兎603

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