東京では、いろいろな美術展が行われている。
小さいものから大きなものまで様々だが、去年開催していた中でも印象深かったのが…
オサムグッズ満載
『原田治 展「かわいい」の発見』である。
※彼の没後としては初となる全国巡回展で、最終日も近い2019年9月21日に足を運びました。
この記事を読んでいる人は、すでに彼のことを知っているとは思いますが、一言で彼を紹介するなら…
アメリカン・ポップアートな作風
1970年代〜90年代に活躍したイラストレーター。
有名なものだと、ミスタードーナツのイラストデザインなんかがあります。
※僕もそんな知識程度で足を運んだわけですが、今に通じる”ポップさ”は、80年代リバイバル感さながらといった感じ。
場所は世田谷文学館
当日は、最終日近くということで大盛況。
年齢層はブレイク当時・女子高生だったと思われる40〜50代のマダム(と、その夫)を中心として、若い女性の姿もチラホラ。
※ボーダーの服を着ている女性も多かったのも印象的。いわゆる”オリーブ女子”との親和性が高いのかも。
会場に入って思ったんだけど、もう最後という事で…
入口・ロビーが物販スペース
物販に売り切れが続出。
※特に原田治のイラストが好きな人は、オサムグッズ目当て。物販が飛ぶように売れていて、欲しいものでもサイズが無かったり、SOLD OUTしてたりで、ちょっと後悔。
こうした期間限定の美術展などは、やはりすぐに行くべきですね。
(グッズ可愛かったな、泣)
…では、気を取り直して中へ。
入口にはネオンアート
まずは、彼の幼少期の作品からスタート。
小学生の頃の絵日記や、出展作品など、なんでこんなにもちゃんと残ってるのか不思議なくらい、数々の絵(イラスト)を見る事が出来ます。
※原田治は1946年・東京築地生まれ。その後、青山学院中等部・高等部へと進学します。
すでに立体的に捉えて描いているのスゴい
…これって、やっぱり家庭環境なんでしょうかね。
僕の家には当時の絵日記なんて残っているハズがありません、汗。大事に保管されているというところから、育ちの良さが伺えます。
神輿が斜めなのが、躍動感ある
幼少期で、すでに僕の画力より上いってます
その後、多摩美術大学を卒業しニューヨークへ渡米。
この頃から”ポップアート”の作風が開花。一気に、僕らの知っている”原田修の絵”になっていったようです。
※それよりも留学が羨ましい。。当時ではかなりまだ珍しいと思いますね。多分、実家はお金持…(以下略)
渡米中、ノートに描いていたイラストの数々
そして、NY留学後に転機が訪れます。
『an・an』創刊で、イラストレーターデビュー!!
※1970年に帰国した原田治。ニューヨークで描いていたイラストが、アートディレクター・堀内誠一の目に留まり、起用される事に。
もちろん、彼の実力はあると思いますが、その後、人気となる『an・an』に掲載されるというのは、本当に”運”も味方に付けたといっても過言ではないかも。
『an・an』の誌面を飾る原田氏のイラスト
挿絵的なものも描いてる
…これって、今でいう”絵師”みたいなものですよね。
※雑誌に自分のイラストがちょっと使われてやったー!的なツイッターのアカウントとか見ますけど、まさにそんな感じだったんでしょうか?
留まる事を知らない原田氏のイラスト。
絵本の表紙など、いろんなもに起用されます。それと同時に、幅広い仕事をするため、作風の違うものにもチャレンジしていったようです。
大人っぽいタッチのイラスト
表紙を手がけた本(数がスゴい)
ちなみに、今回の『原田治 展「かわいい」の発見』は”巡回展”です。
なので、その後ドコでやったのかな?と調べてみたのですが、2020年1月現在…まだ東京以外では開催されていないという事実、汗。
”2020年秋に福岡で!?”という情報もありますが、それ以外はいくら調べても分からず…。
※大阪・名古屋・北海道あたりでは、やってほしいという声もあるような気がします。開催当初から”巡回展”とアナウンスされていたので、わざわざ東京に行かなくても…と思っていた人も多いかもしれませんね。
さて。こんな感じで、世に浸透していった原田氏のイラスト。
その中でも、有名なものを少し紹介したいと思います。僕も、ここに来るまで知らなかったです。
ポテトチップスのイラスト
ECCジュニアのイラスト
PRETZ(プリッツ)期間限定パッケージ?
ポテトチップスはマジでびっくりしました。確かにそう言われたら、彼の絵に見えてくるから不思議なものです。
そして、僕にとっては一番有名だと思うのが、やはり…
80年代後半より手がける
『ミスタードーナツ』のイラストですよね!
原田氏を起用した理由は分かりませんが、最初にブレイクした970年代後半頃に女子高生だった女性がお母さんになり、子供と一緒にミスドに来て欲しい…
そんな理由で、彼のイラストを起用したのではないか説。
…を、勝手に唱えておきます。
ミスドで応募したらこういうのもらえた
そして、作品展では”晩年の作品”もいくつかありました。
ですが、それらは”自分の為に描いていた”ようで、難解なものも多数。初めて見る人はちょっと驚くかもしれません。
※って言っても東京での開催は終わったので、次回の巡回を気長に待ちましょう。
以上、『原田治 展「かわいい」の発見』でした。
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世田谷文学館【HP】
住所:東京都世田谷区南烏山1丁目10-10