|コンテンツには一部、広告・PRを掲載しています|

住宅街に突然現れる不思議な光景 〜現代に残る『西宮砲台』を彼氏と一緒に見に行って来ました

西宮在住の21歳大学生です。

西宮の大学生カップル

私には付き合って一年になる彼氏がいます。

彼は不思議な人で、「デートで一緒に行きたいところある?」と尋ねてみても毎回「特にない、どこでもいい。」と答えるのです。

※それだけでなく、外食をする時も「なんでもいい、特に好き嫌いはないから…。」と答えるし、基本的に“なんでもいい”としか言ってくれないのです。

悩む大学生

もしかして、私と一緒にいることがストレスになっているんじゃないか?と不安になってしまうことがよくあります。

・・・

そんな、普段から自己主張が少なく、おとなしい人なんですが…

西宮にある謎の建造物を見にきたいと言う彼

ある日、彼が珍しく”一緒に行きたい場所がある”と言って誘ってくれました。

話を聞いてみると「西宮市の浜辺に巨大な謎の建造物があるらしく、それを見に行きたい…。」と言うのです。

※西宮にそんな不思議な場所があるの?!と驚いたし、なんだかちょっと不気味だなと思いました…。せっかく誘ってくれたけど普通のデートじゃないんだ…、と思って少しがっかりしましたけどね。

まぁ、彼が私に初めて「一緒に行ってみたい場所がある。」と言ってくれたことがすごく嬉しかったので、不安な気持ちを抱えながらですが…

巨大な謎の建造物を見に行くことに決めました。笑

・・・

JR線・阪神線・阪急線が集中する『西宮駅』から徒歩30分(!?)、ひたすら南へ向かうとその先には…

西宮浜

”西宮前浜”と呼ばれるスポットがあります。

※西宮前浜の先には、昭和30年代に作られた人工島とその先に、上記写真の”西宮浜”が広がっています。つまりかつては、西宮前浜が本来の西宮浜とも言えます。

そして、彼が見てみたいと話していた謎の建造物こそが、その前浜にぽつんと残されている…

西宮砲台

『西宮砲台』です。

前浜の周辺と言えば、閑静な住宅街が広がっている地域。そんなところに砲台があるなんて、正直言ってかなり不気味だな〜と思いました。笑。

どこにでもある、穏やかな住宅地に巨大な砲台…ここが西宮であることを忘れてしまいそうになる不思議な光景。

西宮砲台のアップ

気が付くと彼は、一眼レフカメラで西宮砲台を撮りまくっていました。汗

※あまりにも夢中になって撮っていたので、ちょっと驚いてしまいました。

・・・

そんな『西宮砲台』は、その名の通り”砲台”として建造された施設。現在は国の史跡となっています。

黒船

黒船の来航以降、海防の強化に乗り出した江戸幕府は勝海舟の建議を取り入れ、大坂湾警備のため、1863年、和田岬砲台や今津砲台などの建造に着手。

『西宮砲台』もその一環として建造され、1866年に完成しました。

※いわば、現存する日本の近代化遺産の一つというワケです。

高さ約12メートルの西宮砲台

西宮砲台は、高さ約12メートル、直径約17メートルの巨大な円柱は御影石を組み合わせることによって築造。

外壁は漆喰で塗り固められています。

※海辺の軟弱な地盤である砂浜に建てられているため、1,541本の松杭が打ち込まれた状態で基礎部分を支えているそうです。

西宮砲台の開口部

そして、よく見ると…

胴体部をぐるりと取り巻くようにご覧のような開口部が11ヶ所。

これは砲眼と言われるもので、ここから大砲が発射されるように設計されていて、海側だけでなく、全方位の外敵に対応する構造となっていました。

※しかし、完成後に試し撃ちをするものの、砲煙が内部に充満して使いものにならず(汗)結局一度も使われないまま、近代を迎えることになりました。

西宮砲台の基礎

基礎部分はぐるりとコンクリートで固められていますが、これは西宮砲台を保存するために後年になってから施されたものだそうです。

※築造から150年以上を経ていることもあり、これまでに何度か修復がなされていても、外壁にはいくつかの崩れが見られます。できることなら、この貴重な近代化遺産をこれからも末長く、守り続けていきたいですね。

西宮砲台と土盛り

さらに、「西宮砲台」の西側には、土盛りが見られます。

これは砲台を取りかこんでいた土塁状の施設の名残りであると推定されています。

・・・

周囲にも砲台の痕跡はあり…

今津砲台「今津海岸砲台記念石」

この西宮砲台から東に1.5キロほどの場所には、「今津海岸砲台」というのもあったみいたいですね。

※現在は石碑が建てられています。

・・・

さて、『西宮砲台』の築造から150年以上の歳月を経て、周囲の街並みは様変わりしましたが、近隣でお散歩やバーベキューを楽しむという人も多いそうです。

西宮砲台とマンション

つまり…西宮砲台は人々の暮らしを長い間、ゆっくりと見守りながら共存してきたんですね。

こんなにも魅力的な場所があることを初めて知りました。最初はちょっと不安な気持ちでしたが、連れてきてくれた彼には感謝です。

カメラが趣味の彼氏

それから…この日、彼の趣味がカメラだったことを初めて知りました。笑

※本当はもっと、こうした歴史のある場所へ足を運んでたくさん写真を撮影したいと思っていたけれど、遠慮してしまってずっと言えなかった…と正直に話してくれて嬉しかったです。

観光はもちろんですが、気分転換にお散歩するだけでもリフレッシュできる魅力的なスポットです。

皆さんもぜひ一度、『西宮砲台』へ足を運んでみて下さいね。

西宮砲台
住所:兵庫県西宮市西波止町1-14

・あわせてチェック
西宮の出会い西宮セフレ西宮(割り切り出会い掲示板)