私は48歳になるサラリーマンです。昨年、転勤になり家族3人で宮崎へ引っ越してきました。
私たち夫婦が今抱えている悩みは、13歳になる息子です。
引っ越してきて1年になるのに、「宮崎は嫌いだ!前住んでいた町に戻りたい!」と言うのです。
息子は生まれも育ちも関東で都会っ子。
※近場へ足を伸ばせばいつでも、ショッピングモールや人気テーマパークがあり、多感な中学生が満たされる環境だったと思います。
最近の息子は口を開けば宮崎県に対する愚痴ばかり…。妻も私も困り果てていました。
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このまま息子の反抗期が続いて、非行に走ってしまったらどうしようか…。そんな悩みを抱えていました。
そこで私は、息子に宮崎の魅力を伝えたいと思いました。
この街の自然や歴史を学ぶことで、都会にはない魅力を感じ取ってもらえるのではないかと考えたのです。
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早速、休日に家族3人で…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
『宮崎県総合博物館』へ向かうことにしました。
宮崎県総合博物館は宮崎神宮のすぐ北側、神宮の境内地の一部を使って建てられています。
※戦後間もない昭和26年に、宮崎神宮の徴古館を借用して開館したという歴史を持つ博物館。
宮崎県総合博物館は、その名が示すように宮崎県の自然や歴史、民俗などの資料を総合的に保存・展示している施設です。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
二階建ての本館には約8,000点もの資料が展示されているんですよ。
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本館東側には「民家園」が設けられていて…
宮崎県内の古民家が4棟、移築されて野外展示もしています。
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そんな『宮崎県総合博物館』では、資料の展示にさまざまな工夫が凝らされています。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
臨場感の溢れるジオラマはもちろんですが、当時の古道具がどのように使用されていたか、人形を用いて再現されていたり、昭和30年代の住宅が忠実に再現されていたりと…
飽きることなく、“テーマパーク感覚”で楽しむことができます。
※体験を通して、宮崎の魅力を堪能するができるので、息子の心にも少しは響くのではないかと思いました。
大地をテーマにしたコーナーでは、青島周辺に見られる有名な「鬼の洗濯板」の成り立ちを解説した展示があります。
息子は「鬼の洗濯板」に興味を持ったようで…
「実際に青島へ行って、本物の鬼の洗濯板を見てみたい!」と話しており、早速楽しんでくれているようで安心しました。
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続いては生き物に関する展示コーナーを周りました。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
全長11mになるティラノサウルスの全身骨格は大迫力!
息子も感動しているようでした。それだけでなく、宮崎県内に棲息するさまざまな生き物の剥製なども展示されていて…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
見慣れた生き物から珍しい生き物まで、興味深く鑑賞することができます。
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本館2階は歴史と民俗に関する展示が行われています。
2階フロアに上がってまず目に飛び込んでくるのは、岩棚で崖下の獲物を狙う古代の家族を象った等身大模型の展示です。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
古い時代の衣服はもちろん、道具類なども揃って展示されていて、昔の暮らしへの想像が膨らみます。
※息子も宮崎の歴史や文化に少しずつ興味を持ち始めたようで途中からは熱心にメモを取り始めるようになりました。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
ただ単に資料を展示して解説を添えただけというのではなく…
道具がどのように使われていたのかが人形を用いて再現されているので分かりやすく、大変勉強になります。
※そのお陰で直感的に理解することができ、興味を持って楽しく見学できます。
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そして、2階フロアの一角には…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
昭和30年代の住宅を再現したコーナーも設けられています。
父と母、娘二人の家族が暮らす宮崎市内の住宅という設定で、当時の“文化住宅”が的確に再現。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
卓袱台を置いた昔懐かしい雰囲気の居間や竈のある土間、五右衛門風呂などが再現されているんです。
※住宅前の広場には昔の丸形ポストや紙芝居屋の自転車の置かれた広場も再現されていて、息子は「映画のセットみたい!」と言いながら夢中になって写真を撮影していました。
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本館の東側、敷地の奥まったところには…
民家園が設けられています。
宮崎県内の各地に残されていた古民家を4棟、移築復元して一般公開しているんですよね。
※どの古民家も江戸時代に建てられたもので、最も古いものは天明7年築、なんと1787年に建てられたものなんです!この展示には驚いてしまいました。
展示公開されている「旧藤田家住宅」と「旧黒木家住宅」は国指定重要文化財、「旧清田家住宅」と「旧黒木家住宅」は県指定重要文化財となっています。
どれも大変貴重な建物ですので、じっくりと鑑賞することをオススメします。
宮崎の自然や歴史、文化に触れることで息子も自分の暮らす街に興味を持ち、心が動いたようです。
※「お父さん、僕は今日博物館を巡って、宮崎のことを好きになったよ。連れてきてくれてありがとう。もっといろんな観光名所へも行ってみたい!」と話してくれました。
家族で訪れることへ、宮崎への愛がさらに深まりました。これからはもっと、息子を連れて魅力的な名所をたくさん巡ろうと思います。
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宮崎県総合博物館【HP】
住所:宮崎県宮崎市神宮2丁目4-4