皆さん、こんにちは。私は23歳、愛知在住の会社員です。
突然ですが、実は“お酒が飲めないこと”で最近悩んでいます…。
「お酒が飲めないくらいで、別に悩む必要ないじゃん!?」なんてよく言われるのですが。
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以前、会社の忘年会で粗相をしてしまった事があったんですよね。
「私、ビールが嫌いなんです!忘年会で一杯目にビールを強要するって、モラハラじゃありませんか?私はウーロン茶で結構です!!」
勢い余って、上司にこんなことを言ってしまったんですよね…。
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すると上司から…
「何か勘違いしてるね。僕もお酒は苦手で飲めないタイプだけど、こうした飲み会では上司と会話をしながらお酌をして、気を配りながら過ごさなければいけないんだ。」
※続けて、「会社の忘年会は、ただ単にガブガブお酒を飲むような“飲み会”じゃないんだよ?それに、お酒が飲めなくても一口くらいビールに口をつけるのは常識。なんでもかんでも“モラハラ”で片付けるんじゃない!!」とまで言われました。
なんだかんだで、叱られたんですよね…。
忘年会でのマナーについては心得ているつもりでしたが…
どうしてもビールを飲みたくない!という気持ちが勝ってしまい、上司に向かってとんでもない失言をしてしまったのです。
※私はこの日を境に、社会人として心を入れ替えることを決意しました。
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そこでまず、社会人の大先輩である、”実姉”に相談してみたんです。
すると…
「愛知に“半田赤レンガ建物”って場所があるんだけど、そこで美味しいカブトビールが飲めるから、一緒に行ってみようか?」
と言ってくれたんです。
「ここに行ってビールの美味しさが分かれば、職場の忘年会も、上司との飲み会も怖くない!お酒が飲めるようになったら、きっとステップアップできるよ!」
※そう言って励ましてくれました。情けない妹に、優しく接してくれる姉に感謝です…。泣
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というわけで、姉と二人で愛知にある半田赤レンガ建物へ!
『半田赤レンガ建物』は愛知県知多半島東海岸の中部に位置しています。
この建物は、明治31年に”カブトビール”の製造工場として誕生。
※木組みの構造が特徴的なハーフティンバー棟、創建時の主棟、貯蔵庫棟は、国の登録有形文化財になっているそうです。
長い歴史を持つ半田赤レンガ建物は、幾度の地震や戦火にも耐え抜いてきたと知って驚きました。
※建物を北側から見ると、一番右の三角屋根の上部には半田空襲の際に被弾した弾痕も残っているんです。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
東側に置かれている遺構は、一見すると船の碇のようにも見えますが、かつてこの地にあった機械室の梁を支えていた柱頭だそうです。
※頑丈で耐火性のある建物を造るために、随所に多くの工夫が施されていたことが分かりました。
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そして外観も十分見応えがありますが…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
レトロモダンな空間が広がる内観も魅力的でしたね。
赤レンガの壁と大きな梁で支えられる広々とした空間は圧巻。ビールのオブジェも可愛らしい!
愛知にこんなにも素敵な場所があったなんて、今まで知りませんでした…。
姉はなんでも知っていて、本当に尊敬します。
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ここで生まれた”カブトビール”は明治31年から戦前の、昭和18年まで製造されたビール。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
明治33年、パリ万国博覧会で金牌を受賞したこともあり、当時はサッポロやキリンといった大手のビールにも負けない人気があったそうですよ。
※ジブリ映画「風立ちぬ」にも、その看板が登場している…と姉から教えてもらって、驚きました。汗
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そして「カブトビール」を創業したのは…
今ではミツカングループとして名高い中埜酢店の4代目・中埜又左衛門氏と、その甥であり後に敷島製パンの創業者となる盛田善平氏。
中埜家は“お酢”だけでなく日本酒「国盛」などの酒造でもあります。そして、盛田家は「ねのひ」で知られる酒造のほか醤油、味噌の醸造でも知られています。
※また、盛田家の出身ではソニーの創業者の一人となった盛田昭夫氏がいるなど、愛知ゆかりの人物の、錚々たる顔ぶれには、本当に驚かされてしまいます…。汗
注:イメージ画像(出典 Instagram)
そして『半田赤レンガ建物』内には、カブトビール誕生の歴史を紹介する常設展示室もあります。
室内には復元された当時のビール提供店舗の様子や看板、貴重な資料などがあり、カブトビールの魅力はもちろんですが、同時に愛知の歴史を学ぶこともできました。
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また、半田赤レンガ建物の中にはカフェ&ビアホール「Re-BRICK」があり、復刻された“生カブトビール”をいただくことができます。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
私はドキドキしながら、カブトビールを注文しました…。
私はビールに対して、“おじさん臭い”とか“ダサい”というイメージを持っており、食わず嫌いならぬ、…飲まず嫌いという状態でした。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
カブトビールは赤褐色で瓶も可愛くてとてもお洒落!
※これまで抱えていたビールのイメージが一瞬にして覆りました。
アルコール度数は7%で、キツイかな??と思いきや、一口飲んでみると、とても芳醇で華やかな甘さを感じる味わい。
「は〜!!美味しい〜!!」という言葉が、思わず漏れましたね。笑
※ビール嫌いをあっさり克服しちゃったね!と姉に言われて、二人で笑いながら飲むビールは本当に美味しかったです。
愛知県にある『半田赤レンガ建物』でビールの歴史を学び、実際に飲んでみるという体験を通して、私はビールが大好物になりました。
※これからは会社の忘年会も新年会も送別会も、ドンと来い!という感じです。あっ!でも飲み過ぎには注意しなくちゃいけませんね。笑
美味しいビールが飲みたい!と言う方は、愛知を訪れて、”カブトビール”を味わってみて下さいね。
半田赤レンガ建物【HP】
愛知県半田市榎下町8番地
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半田赤レンガ建物
明治31年に建設された歴史ある建造物で、かつてはビールの醸造工場として使用されていました。現在は、半田市の象徴的な文化遺産として多くの人々に愛されているスポット。
歴史的建造物の数々と文化的側面
ハーフティンバー棟、創建時主棟、貯蔵庫棟の3棟があり、改修前の内部も一部年に数回一般公開されていました。また、周辺には黒壁蔵や半田運河などもあり、江戸の文化が残る歴史的な町並みも散策可能。
さらに、半田市内10地区で行われる山車の祭礼などのイベントも盛んで、地元の方々にも親しまれています。
建物について
近代化産業遺産認定の地域遺産にも指定されており、建築界の三巨匠の一人である妻木頼黄の設計によって建てられた、中空構造を持つ複壁や多重アーチ床など極めて貴重な建築物とされています。
また、近年では保存活用を考える団体も設立されており、カブトビールフェスタやドイツフェスティバルなどのイベントも定期的に開催中。