こんにちは、旅好きの中年オヤジです。
世の中には旅好きな人はたくさんいると思いますが、旅と一口にいっても、その中身は本当に多種多様ですよね。
自然を巡るのが好きな人、観光地を巡るのが好きな人、グルメを目当てに行く人…
それぞれに自然と、自分の好きなジャンルや旅のテーマができてくると思いますが
最近私は、五海道の宿場町を巡る旅にはまっています。
五街道とは、江戸時代に整備された幹線道路。江戸を中心に、五つの大きな道路が整備され、今でもその名残は全国にあります。
中でももっとも有名なものが「東海道」ですね。
江戸から京都までを結ぶ道のり(大阪までとする場合もあります)ということで、江戸時代から重要な道路として利用されてきましたし、現在でも東海道新幹線やJRの東海道線などとして名前が残っています。
そうした街道を旅する際に宿泊する地点として、各街道には宿場町が整備され、各地域はそうした宿場町としての発展を遂げました。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
今でもそうした宿場町の名残を観光地化したり、お祭りなどのイベントを開催している地域も多く、わたしはそうした街を巡ることを最近は楽しんでいるというわけです。
そうした宿場町を順にめぐると、少し歴史に触れられたような気持になって嬉しくなりますし、その地域の現在の姿と、宿場町としての歴史の相関などを考えるのも面白いものです。
現在巡っているのは、もっとも有名かつ重要とされた東海道です。
東海道には53次と呼ばれる53の宿場町が街道沿いに整備されていて(京都までの場合)、江戸と京都を結ぶ交通量の多い道だったことや、観光地としても魅力的な場所が多かったことから、芸術や娯楽作品のテーマとなることも多かったのだそうです。
歌川広重の「東海道五十三次」などはとても有名ですよね。
自分が住んでいるのが関西ということもありますし、東海道は交通網が比較整備されていていきやすいので、まずは東海道から巡っているのです。
順番はバラバラではありますが、コンプリートに向けて頑張っています。
・・・
そこで先日は、愛知県豊橋市にある2つの宿場町…
「二川宿」と「吉田宿」に行ってきました。
まずは関西側にある、34の宿場・吉田宿へ。
こちらは現在の豊橋市の中心街にあたるため、豊橋駅(新豊橋駅)から歩いても行ける距離の場所になります。
かつては吉田城の城下町としても栄え、宿場町と城下町の2つの顔を持つ、地方有数の賑わいがあったといいます。
現在の豊橋の中心街の活気を感じながら、繁華街を通り抜けたところに、吉田宿の本陣跡があり、周囲には少しだけ昔の面影を残す日本家屋も残っていますが、基本的には周囲は都会といった感じ。
また、惣門という、当時の町に入る門が2カ所復元されているのですが、完全に記念碑的に門の部分が復元されているだけであり、当時の面影はほとんどありません。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
豊橋の中心地に部分的に残されたこうした宿場町の記憶が、少し不思議でありつつも、確かにここにはかつて宿場町として栄えた歴史があったんだと感じさせ、私のような旅好き、歴史好きには感動を呼び起こさせます。
まち並みを当時のまま保存して、観光地や地域の施設にするのも素敵ですが、こうした記憶の残し方も色々な想像力も働きますし
…素敵だなと思いました。
そして、豊橋駅から静岡側へしばらく電車に乗り、JRの二川駅へ。
二川宿は吉田宿とは打って変わって、当時のまち並みが多く残っていて、そんな街並みや、宿場町としての記憶を観光地として活用している地域。
かつて本陣や旅かごとして利用されていた建物は「豊橋市二川宿本陣資料館」として運用されています。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
東海道や二川宿に関する常設展示や企画展が多く開催されていて、ひなまつりや大名行列などのイベントも毎月のように開催されています。
もう少し早く訪れていればひな祭りを見ることができたのですが、数日前に終わってしまっていたのが悔やまれるところ…。
二川宿では、宿場で有数の商人だったという田村家の店舗兼住居「駒屋」の公開を2年前から行っていて、こちらももちろん訪れました。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
母屋はもちろん、蔵や土蔵、広場など、当時の商家の生活や住宅様式を知ることのできる重要な資料ですね。
豊橋市二川宿本陣資料館は、建物の中は資料館となっていますが、こちらの駒屋は、割と家をそのまま公開している部分が多いので、よりリアルさがあります。
ちなみに、現在全国の宿場町の中で、本陣・旅籠・商家のすべての建物を1カ所で見学することができるのは二川宿だけなんだそうです。
今回も素敵な旅になりましいたが、それぞれの宿場町の違いについて考えるのも楽しいです。
皆さんも旅行先で、過去の宿場町に訪れた際には、そうした宿場町の名残を見つけてみるという楽しみ方もアリですよ。
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参考:トップページ|二川宿本陣資料館