皆さんこんにちは、歴史大好き40代のサラリーマンです。
私は昔から日本史世界史問わず歴史が大好き。歴史好きの人の多くは、文献を読むだけでなく、実際の歴史的スポットなどにも訪れたいと思うもの。
(先日、訪れた佐世保の史跡の話はまた後ほど。)
私も旅をするのが好きで、歴史スポットのある街へ旅行へ行ったりもよくしています。
それこそ学生の頃は、毎週のように様々な場所に訪れていましたし、長期休暇を利用して海外に行くこともありました。
しかし、社会人になってからはそれほど海外にも行けなくなりましたし、家庭を持って旅行に行く回数もかなり減っていました。
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しかし最近は、子供も高校生と大学生になり大きくなり、家庭にも色々と余裕が出てきたので…
趣味の歴史旅行を再開し、月に1〜2回くらいの頻度で旅行に行くようになりました。
一人旅もあれば、夫婦であったり家族旅行で行くこともありますが、家族で行くと、みんなは有名な観光地に行きたがるのに、私はちょっと地味な歴史スポットなどに行きたがるので…
家族旅行は家族サービスと割り切って、一人旅で歴史散歩を楽しむ感じになっています。
歴史スポットと一口に言っても、皆さんが観光を楽しむようなお城や、大きな遺跡などのスポットもあれば…
地味で、歴史好き意外には見向きもされないだろうスポットもあったり様々。
中には、知らなければ見逃してしまうスポットや、見たことはあったり、見えていても、知らないと「あれは何?」となってしまうスポットも。
僕たち歴史好きは、もちろん有名な観光スポット・歴史スポットに行くのも好きなんですが、そういったマニア心くすぐるスポットも大好き。
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そして先日は、1人で長崎県の佐世保市に行ってきました。
長崎、そして佐世保といえば…言わずと知れた歴史の町。
江戸時代に唯一公式に外国との接触があった地域ですし、ほかの地域の歴史遺産とは違った様々な遺産があります。
長崎には何度か行ったことがあったんですが、佐世保には今回初上陸でした。
なぜ今回、佐世保を行先に選んだのかというと、とある歴史スポットというか、建造物を一目見たいと思っていたから。
それが…
「針尾送信所」という建物です。
名前だけ聞いてもどんな建物なのかわからないと思いますが、その魅力を今から皆さんに紹介しますね。
針尾送信所は佐世保市の針尾島の南西にある建築物。ハウステンボスからも、わりと近い距離にあります。
参考:子供を連れて行ってみた、佐世保のハウステンボスと九十九島
名前からもわかるように、無線の送信所で、海上保安庁の管轄にある建物です。…といっても現在は、現役では使われておらず、建物だけが残っている状態。
ちなみに、太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ」という言葉。皆さん一度は聞いたことがあると思いますが…
その暗号を送信したのがこの送信所だった言われています。
歴史上非常に重要な役割を果たした送信所といえますね。
自立式電波塔としては高さ・古さともに日本一という事で、現在では国の重要文化財に指定され、地元の人たちによって守られています。
そんなわけで、歴史的にも重要なこの送信所ですが…
注目を集める理由の1つが、圧巻の”フォルム”。
僕も建築を一番の目当てに訪れました。この針尾送信所、130メートル以上の高さがあるんですが、ぱっと見は1本のコンクリートの棒のように見えます。
電波送信所といえば東京タワーを思い浮かべますが、東京タワーのように周りが補強されて、三角錐型をなしているわけではありません。
参考:スカイツリーよりも断然、『東京タワー』派。その魅力を語る
地面に棒が突き刺さっているような、そんな感じの見た目なんです。
周りは野原ですし。SFの世界というか、とても非現実的です。
「宇宙から謎の棒が飛来してきて、この佐世保に突き刺さった」というような説明をされても、納得してしまうような神秘性。
そんな建物が3つ、正三角形に並んでいるのがこの送信所で、その威圧的とも不気味ともいえる見た目でも…
歴史ファン、建築ファン、そして廃墟ファンから注目を集めているんですね。
現在は見学会なども開催されていて、実際に中を見ることもできましたが、間近で見ると、さらに威圧されてしまいます。
ちょっと廃墟感はありますし、歴史が歴史なだけに不気味と感じる人もいるでしょう。確かに、夜には怖くて近づけないなあ…という感じもしますが、貴重な体験として一度行ってみてほしいです。
巨大すぎて、ハウステンボスなど、佐世保市内やその他の地域からも見ることは可能だそうですよ。
実際に訪れることが出来なかったとしても、佐世保や長崎に観光に訪れた際には、ぜひチェックしてみてくださいね。
針尾送信所
住所:長崎県佐世保市針尾中町382
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針尾送信所
針尾送信所は、長崎県佐世保市の針尾島に位置する歴史的な無線送信所で、現在は海上保安庁が管理しています。
この送信所は、旧日本海軍が建造し、その敷地内には大正時代に建てられた巨大な3本のコンクリート製の電波塔が立っています。
※これらの塔は、自立式電波塔としては日本で最も古く、また第二次世界大戦以前から建つ現存する塔としては日本一の高さを誇ります。このため、「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設」として国の重要文化財に指定されています。
針尾送信所の電波塔は、1号塔と2号塔が135メートル、3号塔が137メートルの高さで、基部の直径は約12メートル、厚さは76センチメートル。
これら3本の塔は約300メートル間隔の正三角形を形成。1922年の完成から1954年に名古屋テレビ塔が完成するまでの約32年間、日本一の高さを誇っていました。
針尾送信所は、1918年に着工し、1922年に完成。太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を送信した電波塔として名前が挙げられることが多いですが、この暗号を真珠湾攻撃部隊に向けて送信したのは千葉県船橋市の船橋送信所と愛知県碧海郡依佐美村の依佐美送信所であり、針尾送信所はその再発信を行ったとされています。
現在、針尾送信所の周囲は田畑や果樹園で囲まれ、電波塔としては使用されていませんが、地元の有志が塔を文化財として存続するための活動中。
※また、塔は築約90年経過していますが、佐世保市教育委員会が十分な耐震性を持つことを確認しており、針尾無線塔一帯の公園化を目指して海上保安庁と協議を始めているようです。