私は福岡で暮らす19歳の女子大生!
とにかく甘いものが好きで、1日に2回、必ずスイーツを食べます。
※特に洋菓子が好きで、ショートケーキやバームクーヘンは大好物なんです。
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つい先日、母が3時のおやつに何気なく出してくれたスイーツに衝撃を受けたんです。
※いつもは洋菓子ばかり出てくるのに、その日はなぜか和菓子でした。
その和菓子は今まで見たことのない形をしていて、その愛らしさに一目惚れしてしまいました。
愛嬌のあるつぶらな瞳に、ちょこんとしたかわいいクチバシ…。こんなにも可愛いひよこ型のお饅頭が世の中にあったなんて!!
もっと早くにその存在に気が付くべきでした…。
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”ひよこのお饅頭”と言えば、関東のお土産としても有名ですが…
その発祥は福岡だったんです。
※私は19年も福岡で暮らしているのに…、知らずにいたことが本当にショックでした…。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
”名菓ひよ子”の元祖は、福岡県飯塚市にある「ひよ子本舗吉野堂」が作るお饅頭です。
※ひよ子ちゃんは今年の12月1日で…なんと108歳を迎えます!これはもう、福岡の誇りですね。
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「ひよ子本舗吉野堂」の歴史は明治30年、初代・石坂直吉氏が菓子舗「吉野堂」を開業したことから始まります。
その後、チャレンジ精神旺盛な二代目の茂氏がお店を継ぎ、可愛いらしいお饅頭を作ろう!と試行錯誤。
そんなある日…
茂氏の夢に”ひよこ”が現れたそうです。
夢で見たその愛らしさを表現した結果、完成したのが「名菓ひよ子」みたいですね。
※茂氏はそのお饅頭をわが子同様の存在と考え、「ひよこ」ではなく、「ひよ子」と名付けたみたいです。とっても素敵なエピソードですね。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
その愛らしさと美味しさが話題となり、たちまち福岡の人気銘菓となりました。
その後、昭和38年、東京オリンピックをきっかけに東京工場を建設し、別会社「東京ひよ子」を設立したそうです。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
これが関東でよく知られている、「東京ひよ子」のはじまりなんですね。
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こうして「ひよ子」の歴史を調べていくうちに、私はもっと知りたくなりました。そして、何気にHPをチェックしてみると…
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製造工場を見学できることが分かったんです!
※製造工場へは、JR博多駅・福岡空港から車で約1時間ほどで到着します。
ひよ子ちゃんがどんな風に誕生するのか見てみたい!ということで、早速予約をして、母と一緒に工場見学へ行く事に。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
現地へ到着すると、まずはスタッフさんの案内を聞きながら通路を進んでいきます。
※通路の左側は窓ガラス越しに工場内を見学できるようになっていて、右側には、ひよ子本舗吉野堂の歴史やコンセプトなどが掲げられたギャラリーが展開されています。
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そしていよいよ、工場見学です!
まず最初は、包餡作業からはじまります。選び抜かれた隠元豆を特許製法で白雪餡にして、砂糖と卵黄を加え黄味餡に仕上げます。
※福岡産の小麦を使用し「ひよ子」専用粉に仕上げ、それを生地に練り上げ黄味餡を包餡します。
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現在は機械ですが、昔はひとつずつ、職人さんが手作業で包餡されていたそうです!
その頃のひよ子饅頭はどんな味だったのでしょうね?タイムスリップして一度食べてみたいという気持ちになりました。
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包餡されたひよ子はその後、成形され釜入れ作業へと移ります。
※16列に並べられたひよ子たちがオーブンのトンネルの中へと入っていきます。
入口から出口まで、上火と下火を調整しながらバランス良く仕上げるとても繊細な作業です。
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そして機械でつぶらな瞳がつけられ、ひよ子ちゃんに命が吹き込まれます!
※目付けも現在は機械の作業になっていますが、昔は手作業だったそうです。
まだ機械で大量生産できなかった頃は作るのに大変な時間と労力を費やしていたのだろうと思います。
今昔に想いを馳せながら工場巡ることで、見学の楽しさが倍増しますよね。
※目付けによって、命を吹き込まれたひよ子は冷却室のコンベアーに乗り、ゆっくりと冷却されます。冷却後はひとつひとつ、丁寧に焼き上がりがチェックされます。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
そしていよいよ完成。検品されたひよ子は包装紙で包まれ、箱詰めは手作業で行われます。
基本的に機械作業の工場ですが、現代でも各工程は人の目や手によってチェックや仕上げが行われています。すべて手作業だった昔と変わらず、丁寧に作られているという印象がありました。
※福岡には日本のみならず、世界に誇ることのできる「銘菓ひよ子饅頭」がある事を改めて熟知しましたね。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
工場見学の後は、なんと出来立ての「ひよ子」を試食できるんです!
工場からそのまま持って来てくださる出来立てのひよ子はホカホカで温かいんですよね〜。
※作りたてのものを食べることなんて、工場でなければ経験できません。
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これには母と2人で大喜び!福岡で生活していて本当によかったと思いました。笑
中の黄味餡はホクホクとしていて、生地は香ばしく外はサクッと中はしっとり。とても上品なお味でしたね。
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「ひよ子本舗吉野堂」は、商品は“真心”であり、大切に育てた“真心”をお客様に伝えたい。そして笑顔溢れる社会を作りたいと考えているそうです。
※そして「ひよ子」の愛らしい姿には、そんな熱い想いが隅々まで、たっぷりと詰まっているように感じました。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
今回の工場見学で福岡の銘菓・ひよ子の誕生をこの目で実際に目撃することができて、とても感動しました。
皆さんも、福岡を訪れることがあれば、ぜひ工場見学へ行って、ひよ子が産まれる瞬間を見届けてみて下さいね。
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参考:ひよ子本舗吉野堂