みなさんこんにちは。兵庫県神戸市に住む、22歳の大学生です。
僕は生まれたころから兵庫に住んでいまして、小さなころから自然スポットが大好き。昔はよく親に頼んで山など、自然スポットに連れて行ってもらってきました。
兵庫・神戸と聞くと自然のイメージってあまりないのかもしれないんですが、南側には海がずっと続いていますし、神戸の北側には六甲山など、有名な山もあります。
しかも、兵庫県ってすごく面積が広くて、神戸の北側に行けばものすごくたくさんの自然スポットに行くこともできるんです。
多分、県外の人のイメージ以上に自然の多い県だと思いますね。
現在僕は大学のサークル活動で自然スポットに行ったり、登山やハイキングをしています。
休みの日には自分でも色々調べてそうしたアクティビティを楽しんじゃってます。楽しみ方も、登山のようにがっつり運動したりすることもありますし、軽いハイキングだったり、自然のある中をただただ散歩したり。
社会人になったらどうなるかわかりませんが、今のところは思う存分自然スポットを楽しむことができていて、うれしい限りですね。
ただ、これまで自分で選んで訪れてきた場所っていうのは、本当に自然しかないようなスポットがほとんど…。
なんというか、人工物がなるべくない、ありのままの自然を楽しもうとしていたというか。あんまり意識していたわけではないんですが、自然と行先のチョイスがそんな感じになっていたんですね。
同じような事を、先日サークルの先輩にも指摘されまして。
確かにな、と思って、そうなると逆に、”人工物のある自然の風景”にすごく興味が出てきて、そういった、自然の中に何か作られたものが残る風景を探す旅に出ました。
山城なんかもそういったものの一つですね。
・・・
そんな中で、先日訪れたあるスポットが、本当にすごく感動的な場所だったので、ぜひ皆さんに紹介したいなと思いまして。
そのスポットというのが…
「旧福知山線廃線跡（武田尾廃線跡）」です。
旧福知山線の配線跡地です。
福知山線というのは、関西の人ならわかると思うんですが、西宮や宝塚から京都の福知山まで伸びる鉄道路線。現在も福知山線はありますが、国鉄時代の旧福知山線とは異なっているそうです。
旧福知山線は廃線となった後も廃線跡が残り、西宮の生瀬駅から武田尾駅の間の廃線敷は、隠れた名スポットとして知られていたんです。
なんといっても、周囲には川が流れ、木々が生い茂りながらも…とても歩きやすい道が残っているんです。
鉄道が通っていた鉄橋をはじめ、様々な遺物が今も残されているんです。
線路の上を歩いたりする体験がすごく面白く、ハイキングコースとして有名なんですよね。
・・・
しかし、この土地は現在もJRの所有地で、公式には「立ち入り禁止」。入り口にも厳しく注意する看板が建てられていました。
…が、2年ほど前に状況が一変。
「一般開放を公式にしてほしい」という声が多かったことに応えて、なんとJRがハイキングコースとして本格整備、そして一般公開まで行ったのです。
そして、現在では鉄道好きの人はもちろん、幅広く愛されるようになっているのだとか。
僕が訪れたときにも、ちょうど自然が色づく時期だったということもあって、たくさんの人がハイキングに訪れていました。
ハイキングコースへは生瀬駅、武田尾駅などから訪れることができますが、これらは宝塚などの都市部からも近いのでアクセスは抜群。
兵庫の人、関西人なら気軽に訪れてみることができます。
僕は生瀬駅から歩いてみましたが、ハイキングコースまでは歩いてもそれほどかからなかったですし、ハイキングスタートまではすぐです。
しかし、コースに入ってしまえば周囲は大自然。山と川に囲まれてしまうので、あれ？本当にさっきまで電車に乗ってたのかな？って思うレベルです。
整備されて一般公開された、ということだったんですが、思ったほどかっちり整備されていないというか、良くも悪くも廃線の面影が残っているのは、なんだか素敵だなと感じましたね。
とはいえ、人が通るのに危ない場所はきっちり策が作り直されていたりして、そこだけやたら奇麗で不自然だったりもしたんですが。（笑）
整備されていないほうが風情があったんだろうなという部分もありましたが、やっぱり安全は大事ですからね。
ハイキングコースに枕木が埋まっていたり、トンネルがあったり、鉄橋があったり、かつて電車が通っていた道を歩くというのは不思議な感じもしますが…かなり素敵な体験ができました。
兵庫に住んでいる人は一度是非訪れてみてほしい素敵スポットですし、観光で神戸などのほかの兵庫のスポットに訪れた人や、関西に訪れた人にも一度訪れてみてほしいです！
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旧福知山線廃線跡
1986年に新線に切り替えられたことで廃止された旧線区間の線路跡で、武庫川沿いに約8kmにわたって延びる旧福知山線廃線跡。
この線路跡は、かつて山間部の武庫川沿いに走っていて複線化が困難とされた生瀬から武田尾までの区間で、現在はハイキングコースとして利用されています。
このハイキングコースの魅力は、豊かな自然とかつての鉄道の遺構の二つを楽しめる点。
武庫川の渓谷の自然を満喫できるのがとても気持ちよく、また、6つのトンネルや3つの橋などの鉄道遺構が当時とほとんど変わらぬ状態で残っています。
※特に、桜や紅葉のシーズンには多くの行楽客で賑わいます。
また、アクセスの良さや、平たんな道のり、程よい距離、そして1年を通じて自然美が楽しめるとあって、関西近郊のハイキングコースとして人気となっています。