みなさんこんにちは、広島県呉市出身のアラフォーのおばちゃんです。…現在は3人の子供を育てる主婦です。
呉市出身ではあるのですが、大学で関西に出て、結婚後は主人について東京に出てきたので…
呉で過ごした時間より、他の街で過ごした時間の方が長くなってしまっているんですね。びっくりです。
広島というと、昔はすごく田舎っていうイメージが強くて、ちょっと広島出身ていうのが恥ずかしいっていうくらいの時期もあったんですけど…
近年は広島出身の芸能人やスポーツチームなどがPRを頑張ってくれているおかげか、広島全体のイメージも良くなっているようですね。
呉市も広島のイメージアップの影響を受けて観光地として少しずつ成長しているようですし、海自の街・旧海軍の街としての地域PRもうまくいっているような感じがします。
参考:『呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)』で戦争を学ぼう
地元を離れてかなり経ちますが、地元が盛り上がってきていることは嬉しいことです。
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さらに、最近では”とある漫画”が映画化されたおかげで、呉にさらなる注目が集まっているようです。
その作品が、「この世界の片隅に」
今更説明するまでもない大ヒット作ですね。もともと漫画作品なのですが、アニメ映画化され大ヒットを記録し…
テレビドラマも最近まで放送されていたことはみなさんの記憶にも新しいのではないかと思います。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
この「世界の片隅に」の物語の舞台が呉市ということで、改めて呉市にも注目が集まっているんですね。
わたしもやはり、広島・原発の話、しかも呉が舞台ということで映画も見に行きましたし、ドラマも欠かさず見ていました。
私は先日呉の実家に法事で帰っておりまして、「この世界の片隅に」の聖地として呉が注目されきていることを体感してきたところです。
私のころに比べれば、観光客の人も多かったですね。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
しかも、ちょうど帰っているタイミングで「こうの史代原画展」なるイベントが開催されているということを知りまして。
せっかくだから遊びに行ってみようかなということで、行ってきました。(こうの史代さんは原作の先生なんです。)
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原画展の会場は…
「呉市立美術館」
私、実は初めて訪れたんですが、すごく素敵な美術館で、原画展も含めてすごく楽しんできました。
呉市立美術館は、呉市の入船山公園の中にある美術館。
呉市制施行80周年の記念事業の一環として1982年に開館し、1993年に別館が新築されました。
最近はモダンな建築を採用する美術館が多い印象がありますが、こちら呉市立美術館はちょっとレトロといいますか、煉瓦造りの、和洋折衷の明治~大正を思わせるような建築が特徴です。
これは同じく公園内にある博物館「入船山記念館」に合わせたそうです。
呉市立美術館はすごく味のある建築で、園内には枯山水の庭などもありましたし、美術館としては独自の世界観を確立しているんじゃないでしょうか。
また、美術館の前の坂道は美術館の開館に先立って整備された「美術館通り」があります。
こちらは赤レンガ敷きの緩い坂道に、著名作家による彫刻18体が点在する通りで、この道を歩いているだけでもかなり素敵な散歩になります。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
この通りは建設省の選ぶ「日本の道100選」に選ばれ、「手作り郷土賞」にも選ばれるなど、高い評価を受けています。
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呉市立美術館の所蔵作品は、日本の芸術家のものから西洋の芸術家のものまで幅広いですが…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
中でもブールデルの彫刻「弓をひくヘラクレス」やルノワールの「麦わら帽子の少女」などは、代表的な所蔵品として知られています。
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そんな中、私が今回訪れたのは「『この世界の片隅に』マンガ原画展」
注:イメージ画像(出典 Instagram)
こうの史代さんは漫画原画を呉市立美術館に寄託していて。呉市立美術館はその原画を全国に貸し出して、全国各地で原画展が開催されてきました。
(呉市立美術館でも、2016年に大規模な「この世界の片隅に」展が開催されていました。)
注:イメージ画像(出典 Instagram)
そして全国を回った原画は、今年再び呉に帰ってきたのです。
そんな中、呉市立美術館では改めて漫画原画の帰宅を記念した原画展を開催することを計画。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
なんとクラウドファンディングで開催資金を募り、見事200万円以上の寄付を集めて、今回の原画展が開催されることになったのです。
私は原作の漫画は読んでいなかったのですが、作者の込めた想いが原画からひしひしと伝わってきました。また、映画やドラマのことが思い出されて、ものすごくセンチメンタルな気持ちに。。。
多くの人に支えられて開催された原画展というのもまたいいですし、この作品がこれからも長く愛されてほしいなと思いました。
改めて呉の魅力を感じましたし、自分の郷土愛も感じました。もう少し定期的にちゃんと帰りたいなと思いましたね。
みなさんもぜひ、呉に観光に来てくださいね!
・あわせてチェック
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この世界の片隅に
『この世界の片隅に』は、こうの史代によって創作された日本の漫画作品。2007年から2009年まで「週刊マンガアクション」誌(双葉社)で連載されました。
物語は、第二次世界大戦中の広島県と呉市を背景に展開し、主人公・すずの人生を描きます。すずは、幼少期に示した芸術的才能を背景に、戦時中の困難な状況を経て成長していきます。彼女の日常生活と結婚生活が、戦争の影響を受けながらも描かれ、小さな幸せや悲劇が織り交ぜられた作品。
※戦争の恐怖と悲劇だけでなく、日常生活の中での人々の強さと希望を描き出し、読者に深い感銘を与えることで知られています。また、すずの芸術的視点を通じて、戦時中の風景や人々の生活が繊細かつ詩的に描かれ、その時代の日本社会の断片を捉えています。
2016年には、この漫画はアニメ映画としても製作され、多くの賞を受賞。映画版は、視覚的な美しさと共に物語の感動を再現し、すずの視点から見た戦争の日常とその中での小さな幸せや悲劇を描き出しています。
全体として、『この世界の片隅に』は、戦時中の日本を背景にした人間ドラマとして評価され、人々が困難な時期にも希望と愛を見出す力を描いた作品として知られています。