皆さんこんにちは、愛知県岡崎市在住の25歳の女です。
大学は名古屋まで通っていたので、その間も岡崎の実家に住んでいましたし、生まれてから現在まで、ずっと岡崎に住んでいることになります。
岡崎は愛知県では有数の町のはずなんですが、愛知って名古屋以外の町は全国的にはあまりピンと来ないかもしれません…。
大学時代も、愛知県外からやってきた友人には最初「岡崎ってどこ?」っていうリアクションを良くされていました。
まあ大抵、そういう時には…「徳川家康が生まれた町だよ」という説明をしてるんです。
事実、岡崎は家康の生まれた岡崎城を中心とした”徳川家康ゆかりのスポット”や城下町が有名。観光スポットとして知られています。
私も人に説明する時はそうした歴史の町としての岡崎を紹介することが多かったですが、この歳になって、少しずつ地元への愛着も沸いてきました。
なので、岡崎の他の魅力もたくさんみんなに知ってほしいな…なんて思うようになってきているんです。
地元のそうした観光促進の組合などにも参加したりもしていますし、私自身も日々勉強して、岡崎について色々詳しくなっているところ。
もっともっと知ってもらいたい、という気持ちが強くなってきていて。
自分としても「岡崎にはこんなスポットもあるんだ!」とか、「こんな伝統工芸やご当地グルメもあったんだ!」と、改めて知ることも非常に多くて、楽しいです。
いまなら大学時代の友人を連れて岡崎をガイドしても、有名どころからマニアックなポイントまで、いろんなところを案内してあげられるのになあ…
大学時代にもっと地元に興味を持っておけばよかった、と思う次第です。
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そんな私が、地元に関して特に最近すごいなと感じて、もっともっと広めていきたいなと思ったものがありまして…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
それが岡崎の「石工団地」です。
その名の通り、岡崎で石工を営む職人さんや会社が集まる団地ゾーンなんですが、この石工団地が思った以上にハイレベルな地域だったんです。
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石工団地というのは、その名の通り…岡崎で石工を営む業者が集まる団地で、岡崎最大の組合員数を誇る石工の組合。
そもそも、意外と知られていませんが(私も知らなかったんですが)、岡崎市は石工の町として古くから有名な地域。
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室町時代の後期に石工が始まり、安土桃山の時代には、当時の岡崎城の城主が城下町整備のためにほかの地域から石工を招いたことでさらに活発化しました。
その時やってきた、優れた技術を持った石工たちがそのまま定住したことで、岡崎の石工のレベルもさらに底上げされたんですね。
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岡崎では石工の加工に適した花崗岩が多く採れたことなどもあって、岡崎の石工産業は発達。
…19世紀の初めに29軒だった石屋は、19世紀の終わりには約50軒、戦前、最盛期には350軒を数える程までに増えたんだとか。
戦後、機械化の恩恵を受けながら石工は受け継がれ、最盛期のようにはいかないまでも、今でも岡崎の伝統工芸として息づいているというワケです。
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…石造りの灯籠や鳥居などは岡崎伝産指定品目にも指定されるなどしているんですよ。
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そして、実際、石工団地は観光地としての整備も進んでいます。場所はJRの西岡崎駅が最寄りで、駅からすぐ歩いて行ける距離にありますよ。
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石工団地では町中のいたるところに石工が展示されていて、石の彫像などはもちろん、かわいい動物のモニュメントにサッカーボールや地球儀まで…
…とにかく様々な作品が展示されています。
特にサッカーボールなどの球面は、どうやったら石をここまで滑らかにできるんだろう、とため息がつくほどのレベルで、職人さんの技術力の高さを思い知らされます。
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春には例年、「団吉くんまつり」というお祭りが催されています。
これは年に1度の石の掘り出し市で、団地内にある石材店50店舗が、お墓、庭づくりの石彫品、ガーデニング用石製品、インテリア石彫品、神社仏閣用の石彫品などを出品するといいます。
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また巨石曳き体験、巨石割り体験、サンドブラスト体験、石の重量当てゲーム、ステージイベントなどさまざまな企画も用意。
実際に石に触る体験イベントも多くあるとのこと。石工に関する体験イベントなんてそうそうないですし、面白そうじゃないですか?
私も来年の参加が楽しみです。
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ちょっとマニアックなお祭り感があるので、遠方から観光で参加するのは難しいかもしれませんが、岡崎や愛知にいいタイミングで通りがかったり訪れたときには是非訪れてみてほしいです。
石工団地もそうですし、これからも岡崎の素敵スポットを皆さんに伝えられるよう、私ももっと岡崎について知っていきたいなと思います。
みなさん、ぜひ一度、岡崎観光に来てくださいね!
参考:岡崎石工団地協同組合
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石工団地
岡崎石工団地は、愛知県岡崎市に位置する石工品製造の中心地で、岡崎石工品の製造に関わる歴史と伝統が深く根付いています。
起源は岡崎石工品の始まりは室町時代後期に遡ります。安土桃山時代には、岡崎城主が城下町の整備のために河内、和泉の石工を招き、石垣や堀を造らせました。
これにより、優れた技術を持った石工たちが岡崎に住み移り、岡崎石工品の原型を作り上げました。
※岡崎市周辺で採取できる優れた花崗石の存在が、石材加工業の発展に大きく寄与し、19世紀の初めには29軒だった石屋は、19世紀の終わりには約50軒に増え、戦前の最盛期には350軒を数えるほどの隆盛を極めました。
昭和42年に上佐々木町、昭和51年には稲熊町に「石工団地」が形成。
これらの団地は、岡崎石製品工業団地協同組合(現岡崎石工団地協同組合)と協同組合岡崎石製品工場公園団地として設立され、昭和53年には岡崎石製品協同組合連合会が設立されました。