大きなものから小さなものまで、公立のものから私立のものまで、全国各地にたくさんある博物館。
みなさんは、地元の博物館に行ったことがある、またはよく行くという人は、一体どれくらいいるのでしょうか?
案外、地元の施設の存在を知らなかったり、知っていても行ったことがなかったり…という人も多いんじゃないかと思います。
私も実は、今まであまりそういった博物館に行ったことはなかったんですが、最近あるきっかけから、そうした博物館などの施設について考えるようになりました。
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そのきっかけというのが、子どもが生まれたことなんです。
私は福岡県で生まれ育ちましたが、結婚を機に、4年前から長崎県の佐世保で暮らしています。同じ九州ですし、佐世保は自然もあり、適度な繁華街もあり
…暮らしやすいので、生活は楽しいです。
私は3年前に子どもが生まれ、現在は家族3人で暮らしながら、私は専業主婦をしています。
子どもが生まれるといろいろなことが変わって、まるで”世界が変わった”ような感覚になるんですよね。なんでも子どものことを最優先に考えるようになっているんです。
食べ物のことから、子どもの将来のことまで…いろいろなことを1日中考えています。
これからどんな場所に連れて行ってあげようかとか、どんな習い事をさせようかとか、そんなことを考えているうちに…
地元・佐世保にはどんな施設があるのかな?ということを調べたり、地元の歴史や文化なんかについても調べるようになったんですね。
そんな中で、新しい発見がたくさんありましたし、改めて地域やそこにある施設の素晴らしさを感じているところです。
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そんな中で、特に私の興味を引いた施設が…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
「佐世保市うつわ歴史館」と「三川内焼美術館」です。
私はもともと美術が好きで、大学でも美術を専攻していて、特に陶器などへの興味が強かったので、この施設を見つけた瞬間、行ってみたい!と。自分が興味が出てきてしまって…先日休みの日に主人に子どもを任せて、1人で行ってきました。笑
子供といって見たかったですが、まだちょっと早いかなと思ったので。
そもそも、佐世保市は「三川内焼」という陶器の産地として有名な地域。
かつて豊臣秀吉が朝鮮に兵を出した際に、朝鮮の陶器職人が各地の大名によって日本に連れてこられたそうで、佐世保もその一つだったようです。
そして、三川内という地域で陶器の生産が始まったのだといいます。
ちなみに三川内焼は、長崎で南蛮交易が行われていたことなどから、海外でも人気だったみたいですね。
その後は一度は衰退しますが、明治期以降再び”三川内焼”を伝承していこうという動きが活発になり、今でも、三川内陶器市といった陶器のイベントが定期的に開催されています。
さらに、佐世保市にある泉福寺洞窟では、世界最古級の土器である約1万2千年前の「豆粒文土器」も発見されるなどしています。
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そんな陶器の街でもある佐世保の歴史を紹介するのが「佐世保市うつわ歴史館」と「三川内焼美術館」という施設。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
「佐世保市うつわ歴史館」は、佐世保の土器、陶器、時期の歴史、そして特徴、製作工程などを解説する施設。
「豆粒文土器」から、現代の三川内焼まで佐世保の「うつわ」の歴史を中心に展示しています。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
展示されているものは、すべて佐世保市内で発掘されたものや生産されたものということで…
うつわについて学ぶことだけでなく、うつわという観点から”佐世保の歴史・文化”を学ぶことができる面白い資料館です。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
もちろん、佐世保以外の日本の焼き物の歴史についても学ぶことができるので、佐世保の地元の人や、器にあまり興味がない人でも…
誰でも楽しむことができると思いますよ。
佐世保市うつわ歴史館【HP】
住所:佐世保市三川内本町289-1
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そして、うつわ歴史館と隣接しているのが…
注:イメージ画像(出典 Instagram)
「三川内焼美術館」です。
三川内焼美術館
三川内焼伝統産業会館は、長崎県佐世保市にある、三川内焼の歴史と現在を一望できる施設。
江戸時代から現代に至るまでの代表作が展示されており、安土桃山時代の平戸系唐津と呼ばれる陶器の時代から始まり、初期の磁器、江戸時代全般、明治、大正、そして昭和へと時代を追って作品が並べられています。
三川内焼の特徴である小ぶりで繊細な作品を多く見ることができ、薄さや絵付けの細かさ、さらには置き上げや透かし彫りなどの手間をかけた作品が多く、これらを象徴する江戸時代の茶道具や細工の置物、輸出用の色絵などが展示されています。
※また、絵付けや透かし彫りの体験もできるため、訪れる人々は三川内焼の技術を直接体験することが可能です。
三川内焼伝統産業会館は、陶磁器の美しさを鑑賞するだけでなく、その製作過程を学び、実際に体験することができる点で、訪れる人々にとって魅力的な場所です。
入館料は無料で、年末年始を除く9:00~17:00まで開館しており、陶磁器に興味のある人はもちろん、歴史や文化、工芸に関心のある人にとっても、知識を深めるための貴重なスポットとなっています。
こちらはその名の通り、三川内焼に特化した美術館。400年の伝統を受け継ぐ三川内焼の名作が多く展示されていて、焼きもの好きとしてはかなり楽しめる施設。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
三川内焼の技術力の高さ、美しさは焼きもの好きの人でなくても楽しめると思います。
ただ、この施設はただ展示するだけでなく、体験もできるということが最大のセールスポイント。「絵付け体験」や「透かし彫り体験」といった体験ができるので、満足度も高いのでは?
訪れた日は結構、空いていましたが、もうちょっと人がやってきてもいいのにな…という感じでしたね。
まあ、陶器の博物館というとちょっと地味ではあるかもしれませんが…すごくいい施設なのにもったいない。。。
注:イメージ画像(出典 Instagram)
佐世保の人は地元の歴史を今一度見直すという意味でも訪れてみてほしいです。
三川内焼美術館【HP】
住所:長崎県佐世保市三川内本町343
もちろん、佐世保観光にやってきた人も楽しめる施設になっているので、ぜひ皆さん一度足を運んでみて下さいね。
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佐世保市うつわ歴史館
佐世保市うつわ歴史館は、長崎県佐世保市にある陶磁器に特化した博物館です。
ここでは、世界最古と推定される約1万2000~3000年前の豆粒文土器から始まり、須恵器、陶器、そして磁器に至るまでの歴史をたどることができます。
特に、磁器を作る以前のみかわち焼の歴史を伝える貴重な陶片が展示されており、陶磁器の製作に使われる道具や登窯の模型などを通じて、その製作方法を学ぶことができます。
※この歴史館の魅力は、単に古い陶磁器を展示するだけでなく、それらがどのように作られてきたかのプロセスを詳細に解説している点です。訪れる人々は、展示品を通じて、陶磁器の歴史だけでなく、その技術的な側面や文化的な意義についても深く理解することができるでしょう。
佐世保市うつわ歴史館は、陶磁器に興味のある人はもちろん、歴史や文化、工芸に関心のある人にとっても、知識を深めるための貴重な資源となっています。
入館料は無料で、年末年始を除く9:00~17:00まで開館。