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高松・菊池寛ゆかりの地をめぐる旅

こんにちは、大阪出身、現在は兵庫県で働いています、25歳の女です。

(高松を訪れた話は、また後ほど…)

本を読む女性

私はいわゆる「本の虫」というやつで、小さな頃から時間があればずっと本を読んでいるような人生を送ってきました。

大学では当然のように文学部に入学し、一時は日本文学の研究者になろうかなと考えていたこともあるんですが、学問としてやっていくにはちょっと頭が足りなかったことと…

純粋に読むのを楽しみ続けるほうが自分には合っているのかなということを大学の4年間に実感して、結局就職する道を選びました。

書物(本棚)

今でも読書は大好きですし、社会人になって本を読む時間は減ってしまいましたが、それでも1日1冊くらいのぺースで読書は続けています。

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特に私が好きなのは…

昭和を感じる書斎

日本の大正~昭和期の文学。

有名な人だと、夏目漱石だったり、芥川龍之介だったり、そういう、今からするとちょっと古い文学ですかね。大学でもそれらの文学を専門にしていました。

ありがたいことに、こんな私でも、これまで何度か男性とお付き合いをさせてもらうことがあったんですが…

いつも「この人といるより本を読んでいた方が楽しい」と感じてしまい、別れることになっていたりもしました。

…しかし、最近、この人となら、と思える人と出会い、お付き合いしています。

読書家のカップル

その人もかなりの読書家で、本のことでいくらでもおしゃべりできるんです。

お互いに、なかなか自分と同じレベルで文学の話をできる人がこれまでいなかったということで、仲良く日々を過ごしています。

馬籠宿

そんな私たちが最近ハマっているのが、文豪の生誕の地やゆかりの地を巡る旅行。

関西や四国には有名な文豪のゆかりの地がたくさんあるので、次はどこに行こうかと考えるのも楽しいですし、月に1回くらい、そうした小旅行に2人で出かけています。

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ちなみに…

高松の街並み

先日は、香川県の高松市に行ってきました。

四国というと、やはり夏目漱石や正岡子規にゆかりのある松山などが有名ですし、私たちも真っ先に訪れましたが、高松もまた文学好きにとってはたまらない聖地のひとつ。

しかし、私たちが今回、高松を訪れた目的は…

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ジャーナリストでもある菊池寛ゆかりの地だからなんです。

菊池寛のことをよく知らない人のために解説しておくと、菊池寛は明治の後期に生まれ、大正、昭和を代表する文筆家。

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注:イメージ画像(出典 Instagram)

小説家や劇作家、ジャーナリストなどの顔を持ち、あの「文藝春秋」の創設者でもあるなど、実業家としての顔も持つ人物。

日本を代表する文化賞の1つ、菊池寛賞という賞もありますし、有名な芥川賞、直木賞を創設したのも菊池寛なんです。

中学校の授業

中学や高校の国語の教科書で名前や文章を見たことのある人も多いはずですし、あらゆる面で、日本の文学界を語るのに欠かせない人物ということは間違いありません。

快晴の高松城

そんな菊池寛は1888年高松市生まれ。

家は江戸時代には高松藩の儒学者の家柄で、菊池寛も幼いころから非常に優秀な子どもだったといいます。

高松市には、今もそんな菊池寛ゆかりの場所や、記念館などがあり、ファンにとっての聖地となっています。

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まず私たちが訪れたのは、「菊池寛記念館」

1992年に開館した高松市が管理、運営する博物館で、比較店繁華街から近い場所にあり、訪れやすいです。

展示の前半は生まれた地である高松の紹介、そして時代背景なども踏まえながら、菊池寛の作品や、その時代の文学作品についての紹介がされています。

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正直言ってあまり広い博物館ではないのですが、菊池寛の遺品など、ここでしか見ることのできない資料もありましたし、後半には、菊池寛以外の郷土ゆかりの作家コーナーがあったり、「芥川賞」「直木賞」の全受賞者に関する資料も揃っています。

ここにしかないモノが拝見できて、はるばる来たかいがあったなと感じました。

広くない分、じっくり1つ1つの資料と向き合うことができて、文学ファンにとってはかなり楽しめる施設だなと実感しました。

information
菊池寛記念館
菊池寛記念館【HP
住所:香川県高松市昭和町1丁目2-20

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そして…

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高松市内の中心部にある「菊池寛通り」へ。

かつて菊池寛の生家があった場所の前の通りが菊池寛通りとなって、記念の銅像や石碑が立っています。今はもう、生家はありませんが「菊池寛 生家の跡」という石碑が立っていたので、記念撮影してきました。

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そして最後に、繁華街にある『華下天満宮』へ。

この神社、高松市内で最古の神社といわれ、北を向いていることから「北向天神」とも呼ばれるそうですが、この北向天神と菊池寛には面白い逸話があるんですよね。

原稿用紙

文学者として成功し、東京で暮らしていた菊池寛のもとには「同郷のよしみで金を貸してくれ」といってやってくる人がたくさんいたんだそうですが、中には同郷ではないのに偽ってやってくる人もいたのだとか。

そのため菊池寛は「華下天満宮の向きは?」と質問して、同郷かどうか、見極めていたんだそうです。

…面白い逸話ですよね。

華下天満宮
住所:香川県高松市百間町3

快晴の高松港

香川、高松は関西からも訪れやすいですし、是非皆さんも一度高松、そして菊池寛ゆかりの地に訪れてみてくださいね。

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