東京・両国。
言わずもがな、ここは日本の伝統が息づく街。両国国技館があったり、大小いろんな美術館や博物館があります。
※ちなみに僕は、両国にある『つきぢ神楽寿司』が好きで、そのお寿司を食べに行くついでにいろんな施設を回っているんです。
その中から、僕が足を運んだ美術館を紹介したいと思います。
セラミックで無機質な感じ
それが『すみだ北斎美術館』です。
なんでしょうか、このビジュアル。汗
たしかに美術館って建物の外観からなんか独特で好きなんですけど、いつも何をイメージしているのか分からないんけど…これはその中でもかなり独特。
※アルファベットの『N』に見えるような、でも多分、何も関係ないんでしょうけど。
奥にはスカイツリーも見える
ちなみに、もっと凄いのが向かいの景色。
目の前が、地元の子供達の遊ぶ公園なんですよね。
こういう美術館って敷地をしっかりとって、余白を大事にしているイメージがありましたけど、むしろ…
公園の中に美術館が建ってる感じ。
※しかも、その奥にはスカイツリーが見えたりと、両国なんだけど異世界感があって好きになりました。両国の子供が羨ましい。
なんか違和感あるんだけど、これはすごく印象に残りますよね。
さて。
話を戻して、葛飾北斎と『すみだ北斎美術館』について少し話をします。
葛飾北斎(1760〜1849)
葛飾北斎は江戸時代後期の画家。
この頃は徳川幕府も安定していたようで、東京・江戸の治安も良く、芸術や芸能・文化が発展した時代(化政文化)だったんです。そんな中、出てきたのが葛飾北斎でした。
彼は度々引越していたようですが、基本的にはずっと両国に住んでいたみたいですね。
※北斎は絵を描く事にはとことんストイック。でも、それ以外は超テキトーな人で、かなり魅力のある変人さんという印象。その辺りは葛飾北斎のWikipediaをチェックしてみて下さい。
そして『すみだ北斎美術館』について。
ロビーから見える景色
展示スペースは残念ながら撮影禁止です。
まぁ当然なんですけど、展示している資料もかなり大事にしていて、フラッシュが悪影響になるので禁止する意味も当然ありますが…
フロアがとにかく暑い。
僕は夏に行ったんですが、ある程度湿度があった方が良いのか、冷やしすぎると作品の劣化が早まるのか、そんな理由でかなりジメジメ。
※光も当てすぎるとNGなので、作品やフロアを照らす照明も極限まで絞ってました。ここまでする美術館は正直初めてで、少し戸惑いましたね。
北斎に劣らず、美術館も作品の状態維持に関してかなりストイックなんです。
展示フロア・入口
点数はかなり多く、青年期から幼少期まで数多くの作品を展示。
中でも、晩年の彼の部屋を再現したジオラマは圧巻。等身大の”北斎のフィギュア”がすごくリアル。暗い部屋で布団に臥せりながらも絵を書き続けていました。
しかも、たまに動くから気味が悪かった…良い意味でリアルでしたね。
※展示作品には、代表作でもある『富嶽三十六景』はもちろん、彼が手がけた絵の勉強ができる指南書(教科書)のようなものや、作風がぜんぜん違うものまでいろいろ目にする事が出来ました。
そして、僕がちょうど行った時には…
期間:2019年6月25日〜8月25日
”フリーア美術館の北斎展”という企画展も開催中でした。
幕末の北斎の作品って、日本にあるものはけっこう焼けて無くなったりしているようで、残っているのは海外にあるものが多いんですよね。
※海外でも北斎人気は凄まじく、特にヨーロッパで開催される個展などではチケットが買えないほど。日本以上に海外の方が人気があるかもしれないくらい。
そんな北斎の作品を多く貯蔵している「フリーア美術館(アメリカ)」ですが、所蔵品に関して門外不出の方針を貫いているので…
日本で作品を見る事は不可能なんです。
しかし、今回は”つづりプロジェクト”という高性能の複写プロジェクトのもと、フリーア美術館が協力し…
葛飾北斎 / 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
北斎の精巧な”複製作品”を作りあげる事に成功。
どうでコピーでしょ?と思われるかもしれませんが、まさに本物とうり二つ。
その複製方法の紹介動画を館内でも流していましたが、カメラメーカーのキヤノンが中心となり、京都の職人さんなども協力。
その道のプロによる”最高級の複写作品”を作り上げたんです。
※複製だから、なんか見ても複雑だなぁ…なんて考えの人はマジで改めた方が良いくらい情熱を持って作られたものなんですよ。
複製までもストイックにこだわる。葛飾北斎をはじめ、美術館も複製品もこだわりがスゴくて最高でしたね。
という事で、みなさんも葛飾北斎の魅力を学びに、東京・両国へ足を運んでみては?
・あわせてチェック
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すみだ北斎美術館【HP】
住所:東京都墨田区亀沢2丁目7-2