みなさん、芸術はお好きでしょうか?
日本は世界的に見ても美術館や美術展が多い、世界有数の美術大国ですから、アート好きの人は多いですよね。
日本が「美術館大国」なんて聞くと、ちょっとと不思議だったりします。
個人的には、子どものころ同級生で美術好きだった人ってそんなにいないし、美術館も苦手っていう子が多かった気がするんですが、みんなどのタイミングでそんなに美術好きになるんだろう…なんて。
すみません、話がそれました。
(山形の広重美術館についても、後ほど…)
芸術・アートといっても、その種類は非常にたくさんあるわけですが、やっぱり代表的なものは絵画。
…芸術と言われると”絵画”が真っ先に浮かぶという人も多いのではないでしょうか?
ちなみに、皆さんの好きな画家や、有名な画家と言って、…知っている人といえば誰ですか?
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ゴッホ、モネ、ピカソ…。外国人の名前ばかりが出てくる人が多いのではないでしょうか?
では、日本の有名な画家は?と聞かれると、ほとんど名前が出てこないという人も多いと思います。しかし日本には、世界中の画家に影響を与えた、世界的に有名な画家が何人もいるんです。
古くは江戸時代から、そうした画家がいるんですよ。
・・・
そして、そんな世界に知られる日本人画家の先駆けといえば…
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「歌川広重」です。
東海道五十三次など、日本人なら見たことのある多数の名作を残しています。
「え、こんな日本的な絵が、世界で評価されているの?」と思う人もいると思いますし、意外と知らない人もいると思うんですが…
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この歌川広重、実はあのゴッホをはじめ、世界の名だたる作家に影響を与えた世界的にも非常に有名な画家(絵師)なんです。
そして私がなんでこんな話をしているかというと…
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私の住む山形県には「広重美術館」という、歌川広重の作品を展示する美術館があるからなんです!
ちょっと地味な施設なので、山形に住んでいる人でも行ったことがないという人は多いと思うんですが…
私も最近行くようになって、すごくいい施設だなと感じたワケです。
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もともと私は西洋美術が好きで、現在は大学で美術を中心に勉強しているんですが、そこで色々と勉強するうちに歌川広重の魅力に気付き…
ハマってしまったんですよね。
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昔は浮世絵なんて全然興味なくて、歌川広重美術館にも訪れたことはなかったんですが、ハマってからは、「うちの地元にはなんて素晴らしい美術館があるんだ!」と感動してしまいました。
そして、歌川広重の凄さ、そしてその作品が地元にある素晴らしさを少しでも人に伝えたいと思っているんです。
地元・山形の人間でも、その凄さを理解していない人、たくさんいますしね…
かつての私のように。(笑)
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歌川広重は、江戸時代末期に活躍した浮世絵師。
日本での代表作や知名度は皆さんの知っている通りですが、広重の作品はヨーロッパやアメリカなどでも大きな注目を集めました。
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その鮮やかな青色は「ヒロシゲブルー」と呼ばれ、19世紀の世界中の画家に大きな衝撃と影響を与えたといわれています。
そんな歌川広重の美術館がなぜ山形にあるのか。といいますと、かつて山形には天童織田藩という藩があり、歌川広重が藩と交流があったという縁から、美術館が作られることになったのだとか。
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1997年に開館し、「天童もの」または「天童広重」といわれる作品群が主な展示物となっています。
この天童ものというのは、天童藩が広重にお願いして書いてもらった作品群の総称。
当時天童藩は財政が厳しく、裕福な人たちからたくさんの借金や献金をしていたのだそうで、その際にお金を出してくれたお礼として、天童藩から歌川広重の絵がプレゼントされたのだとか。
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そしてその絵は、交流があった天童藩に頼まれて広重が書いてあげていたのだそうで、それらの作品群が「天童もの」「天童広重」と呼ばれているのです。広重…いい人(笑)
こうしたエピソードも、結構すごいエピソードだと思うんですが、山形県民、知らない人多いと思うんですよね。
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天童ものは全部で200枚ほどの作品があるそうですが、現存するものはその一部のみで、非常に貴重な資料となっています。
美術館にはそれら天童ものや、他の有名な作品の版画が展示され、その内容は毎月変わり、時によっては版画だけでなく肉筆画の展示もあります。
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内容が毎月変わるのは、作品の状態を保つためということですが、見に行く方としても毎回違った楽しみができるので嬉しいですよね。
特に天童ものは山形の誇る貴重な資料でありますし、決して大きな美術館ではないものの内容は充実しています。浮世絵に関する資料なども結構充実しているので、美術好きとしては結構楽しめますよ。
近くには天童温泉や、有名なしだれ桜のある川など見どころも多いので、山形に訪れた際には是非足を運んでみてくださいね。地元の人も是非!
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広重美術館【HP】
住所:山形県天童市鎌田本町1丁目2-1